限りなく黒に近いグレー

ブラックだろ!と言われるまでわからなかった会社のお話

とある営業マンが4年を経て退職決断に至るまで〜暗黒時代③〜




そんなこんなで、

毎日泣きそうに(泣いて)なりながらも仕事をしていた私。


ここで少し状況が動きます。



いつもの通り、配達をしていました。

この頃はまだ先輩と2人での配達。


良くも悪くもよく喋る先輩で、

退屈はしなかったのですが

全く気の利かない人間でした。


というのも

とあるお客さん(超大口で後に私が担当することになる)が、

「冷蔵庫を処分してほしい」と依頼があり、

配達がてら引き取りに行きました。


内心、うちに処分頼まない方が安上がりなのに

とは思いましたが、

お客さんからしたらまぁ楽なんでしょう。


そしてトラックに乗り、

先輩とそのお客さんへ


冷蔵庫って結構重いの知ってました?

私初めてその時持ったんですがまぁしんどい。

もう使わない冷蔵庫なので横に積んでも良かったので、冷蔵庫を引き上げて、やっとの思いで荷台へよっこらよっこらして、押し込んだりなんだりかんだり



というのも、

先輩は手伝わなかったんですね(笑)



助手席でスマホゲームに没頭。


皆さんどう思いますか?

流石にプッチン来ませんか?


私は無言でトラックへ乗り込み、

そのまま一言も話さずに会社へ帰りました。


なんと運良く?

その日は社長が来ており、その後面談。

私の姿を見て驚愕。

そりゃ全身汚れて咳き込んでますからね。

そしてそのお客さんからも支店長へ電話。

「お前のところのアイツなんなんだ。一切手伝わずに、ずっと携帯。また新人辞めるぞ。二度とあいつよこすな。」

と。


このお客さんは、

後に私の担当になるのですが、

この出来事の前にも、

「君、そんな重いもの持って大丈夫かい?」

「ほら、台車貸してあげるからさ」

「若いうちに腰やっちゃうと、本当年取ると辛いからな」

などなど、結構心配してくれたんですよね。

なんかそれでも泣けて来ちゃって、

「いつも心配して頂いてありがとうございます」と電話をかけたくらいでした。


そんなこんなで、

先輩は出禁、

社長も私の姿を見て首傾げ、

配達を見直す事に

とはならず。

結局、上司、支店長が全て。

その日から私は1人で配達になると言うだけでした。



と同時に、

配達も慣れて来ただろうとの事で、

支店長の仕事を手伝わされる事になる。

見積もりや、発注など。



つまり、

朝に配達に出て、

昼一度戻り(*)、

昼からまた配達。

戻るのはもう定時30分前で、

そこから支店長の仕事をして、

そうこうしてる間に支店長が帰ってきて、

また仕事振られて

と言った流れ。

帰るのは20時から22時になった。

*男性社員は昼に必ず会社へ戻らなくてはならないというローカルルール



また地獄の始まりである。

この時が一番の地獄。